青少年の五目並べの成績表を見るとき、最初に目が向くのはたいてい勝ち数です。けれど同点ゾーンに入ると、順位は最後の一局だけで決まるとは限りません。一見静かに並んでいる小分が、少しずつ順位を押し広げていきます。派手ではありませんが、とても重みがあります。
同点は例外ではなく、スイス式では日常です
RIF が発表した World Renju and Gomoku Youth Cup online の日程では、連珠部門と五目並べ部門のどちらもスイス式を採用し、通常は複数ラウンドの対局が組まれます。スイス式の利点は、全員が全員と対局しなくてもよいことです。得点が近い人同士を、何度も組み合わせていきます。
その代償もはっきりしています。人数がある程度多く、ラウンド数が限られていると、同点が頻繁に起こります。二人の棋手が同じ大分を取っていても、同じ難度の道を歩んだとは限りません。一方は強い相手と当たり続け、もう一方は序盤に比較的軽い相手と当たったかもしれません。小分は、この差を補うためにあります。
ブッフホルツが見るのは、あなたの対戦相手の成績です
ブッフホルツ点は、簡単に言えば、あなたが対局したすべての相手の成績を合計したものです。相手がその後多く勝つほど、あなたが通ってきた道は険しかったことになります。同じ大分であっても、その道の厳しさを競技方式が見える形にしてくれます。
これは「知名度」を評価するものではなく、対戦日程の強度を評価するものです。少年大会では、棋手の実力差が大きいことがよくあります。勝敗だけを見ると、難度の違う勝ちが同じ数字に押し込められてしまいます。ブッフホルツは、成績表にもう一度手触りを与えてくれます。
「カット」小分では、なぜ最低点を除くのでしょうか
Youth Cup のルール説明には Full Truncated Buchholz とあります。つまり比較するとき、まず最も低い対戦相手点を差し引きます。それでも同じなら、低いほうから二つの対戦相手点を差し引き、さらに比較します。この方法は少し複雑に聞こえますが、実はとても抑制的です。
スイス式の組み合わせでは、序盤のラウンドにある程度の偶然性があります。一時的に調子の悪い強豪と当たることもあれば、後に棄権したり低得点にとどまったりする相手と当たることもあります。最低点を除くのは、一度の偶然の組み合わせが最終順位に与える影響を減らすためです。
小分は罰ではなく、補正です。
観戦するときは、最初の得点欄だけを見ないでください
Twitch や成績表の横で少年大会を見ているとき、最も起こりやすい読み違いは、同点の棋手を完全な横並びだと思ってしまうことです。よりよい読み方は、まず大分を見て、次に対戦相手点をざっと見ることです。対戦相手全体がより上位にいる人ほど、その順位には「硬さ」があります。
これは一局の評価も変えます。ある少年棋手が首位に負けたとしても、必ずしも悪い結果とは限りません。その後に崩れず、弱い揺れを小さくできれば、早く強い相手に当たったことが、かえって小分をしっかりしたものにする場合があります。成績表は一本の直線ではありません。むしろ網のようなものです。
小分は終盤二ラウンドの重圧も変えます
第八、第九ラウンドに入ると、同点ゾーンの棋手は他の人の結果を気にし始めます。それは碁が純粋でなくなるからではなく、競技方式が対戦相手の成績をあなたの順位に組み込んでいるからです。自分が一局勝っても、以前対局した相手がその後も勝っているかを見る必要があります。
この重圧は、若い棋手の忍耐を鍛えるのにとても向いています。自分でコントロールできるのは次の一手だけで、過去の対戦相手の出来はコントロールできません。だからこそ、意識を盤の中央に戻し、落ち着いた、抑制の利いたリズムを保つ必要があります。
練習する人にとって、小分は一局一局を尊重することを思い出させます
普段の練習では、私たちは勝ち負けを切り離して見すぎることがあります。勝てばよく、負ければ悪い、という見方です。大会の小分は、棋局が一つの石ともう一つの石だけの関係ではないことを教えてくれます。それは大会全体の進行や、すべての対戦相手のその後の成績ともつながっています。
これは日々の練習にも、とても素朴な示唆を与えてくれます。序盤に強い相手と当たったからといって焦らないこと。楽に何局か勝てたからといって緩まないこと。安定性そのものは、時間の中で少しずつ大きくなっていきます。美しい碁は、たいていまず静かな碁です。
小分を理解すると、試合はもっと面白くなります
ブッフホルツを理解すると、成績表はただの順位リストではなくなります。そこには道筋が見え始めます。誰が上り坂を進んできたのか、誰が同点ゾーンでリズムを守ったのか、誰が最終ラウンドで過去の対戦相手の勝敗にそっと押されたのかが見えてきます。
次に青少年の五目並べ大会を見るときは、視線を優勝者から少し下へ移してみてください。同点、カット、対戦相手点が作る細部こそ、競技の最も手触りのある場所です。それらは一枚の表をゆっくりしたものにし、同時に、より見る価値のあるものにしてくれます。
順位の背後にも、棋感があります。